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ラノベ感想会~黒川さんに悪役は似合わない~

本読みました。

『黒川さんに悪役は似合わない』ガガガ文庫先月の新刊。
先月のガガガラインナップは私のセンサー的に非常に豊作の気配がしもうして、その中の一冊。
ガガガの奔放さにマッチポンプから始まるラブコメということで中々いけそうではないですか。
協力関係を結ぶラブコメに外れはありませんからね。
勘を信じよ。

本作は生徒会長選挙に臨むヒロイン、しかし現状はまっくもって絶望的。
勝つため主人公に悪役を演じてほしい、それを更生することで支持率を上げるのだ!という地の底から勝利を掴みそこから始まる恋もあるマッチポンプストーリー。

とそれなりに王道的な巻き込まれ系ラブコメ。
真面目なりに悪役を演じながらの協力関係、策をひねっての空回りや成功をかさねながら対立候補にせまっていく・・・と思いきやなんか穴だらけでぐだぐだな青春の徒労が横たわっているようだった。

悪役一人を制裁したところで生徒の支持率はそこまで上がらんでしょとか煽りや喧嘩の語彙がワンパすぎるとかそれ以前に、全体的に人物の信念が欠けている。

その行動を起こす理由や背景がイマイチ伝わってこない。
例えば同中の女子がやたらお節介を焼いたり、対立候補が突っかかってきたり、そもそもの話としてメインの協力関係にあたるヒロインが生徒会を目指す手段も目的も曖昧であるため捲き込まれる主人公が哀れでならない。

そんな中で最も行動原理がはっきりしてるのがギャル系クラスメイト。
悪役を演じる主人公を自分らしさを見せるために戦う存在として気になっている・・・と背景も行動理由もしっかりしている。
言動が一番曖昧なキャラが一番設定として筋が通っているように感じさせるほど人物の行動が不可解。

なによりも主人公がムッツリスケベという、真面目に生きるきっかけであり悪役を演じるという無茶苦茶な要求に応えざるを得なくなった割と重大な設定を生かさずに終わってしまった。
元々おっぱいを揉ませてくれという失言から協力せざるを得なくなったわけなので、最後までその信念を貫き通してほしかった。
それが変に真面目ぶったり、揉みもなく特に疑問も持たずにヒロインに従うから一体なんで従ってるんだこいつはと思ってしまう。
こいつの行動原理なんてそれでいいのにそこがしっかりしてないから、葛藤なく終わってしまっている印象を受ける。
せめて揉めるおっぱいと揉めないおっぱいの区別をつけてからものを語ってほしい・・・

作中でやりたいことというのが終盤ようやく明かされるヒロインが生徒会を目指す理由に集約されるのでしょうけど、全体が伴ってないからううんとなってしまった。
理由もその場で主人公に流される程度にえっそんなこと?レベルのものではあるんですけども。

出来が悪いというよりなんか違うな~という感じ。
悪い方の真面目さが作品に出てそうかなといつもながらに曖昧な感想といったところで。

星みっつ。

今回はここまで。お相手はもっと性欲で動くべき、さぶでした。

ラノベ感想会~ゴスロリ卓球~

本読みました。
蒼山サグ先生の新作『ゴスロリ卓球』
サグ先生のスポーツものは最高だぜという通りまたもやスポーツ。
ゴスロリというタイトルがまたアレなんですがロリはでません。でません。

ラノベでスポーツが厳しいのはいうまでもないですが、今回はそこに駆け引きや心理戦を突っ込んできている。
まさに作者が面白いと思ったものを突っ込んでくる。
ロリこそが持ち味と思われやすいですが、基本的にそういった好きなものを好きなように書くというスタイルこそが一貫している気がします。

本作はひょんなことから大量の負債を負ってしまったヒロインがヤミ金卓球にて奮闘するお話。ゴスロリで。
卓球にゴスロリ、という要素が明らかに取って付けた感あるだろとお思いでしょうがいやいやそんなことは。
ここで出てくるのが駆け引きや心理戦というところで、このヤミ金卓球は対戦中の選手のありとあらゆるデータがリアルタイムで表示される。
そしてそれに応じてレートや戦法を変えるという卓球外の戦いも存在する。
主人公はこのデータを元に戦う相方トレーダーという役割で卓球に関しては一級のヒロインを影でサポートしていくことになっています。
データを取るのに様々な機器があるがそんなものをつけて卓球をするなど不自然きわまりない、しかしゴスロリならすべてを覆い隠すことが可能であるという発想のもとこのゴスロリ卓球というものが行われている。

相変わらず狂人のような発想でぶっこんでくる。
作中のこういったルール提示や考察、説明は流れに沿って自然に行われていく。
特に導入からヤミ金卓球に巻き込まれていくまでの流れは見事。
本番の卓球の流れは少し駆け足なものの卓球内外の小さな盤面と大きな盤面の戦いは盛り上がるものがあります。

一応ラノベのお約束としてイチャコラ要素はありますがまぁ薄味というか邪魔にならんくらいで正直あってもなくてもこま。
妹要素は尺の都合でカットされたようでテンポのためゆえ致し方なしか。
サグ作品伝統の迷言および悟りの境地は珍しく見当たらず、強いて言えばゴスロリを卓球に混ぜ混んでくるあたりの老人の狂った発想くらいですかね。
ギャンブルは狂ってなければダメっ・・・!つまり狂人こそが正常であり今更悟りの境に達するなどありえぬということか。

なんか売れなきゃ厳しいとかまだ書きたいことがあるとか切羽詰まっている様子。
やっぱ趣味全開でベクトル切ってるから面白くても売れる要素が薄いから難しいんでしょうね。
アニメ化3回もした作家なのに売れないとはこれがラノベ産業・・・!

星よっつ。

今回はここまで。お相手はゴスロリ男の娘を出さないあたりが先生なりの一線だろう、さぶでした。

ラノベ感想会『彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~』

作業欲が薄れて存在も薄いこの頃です。
回復期間が取れてないとこんな状態になるんだぞ。
なので

本読みました。


今回は彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~という作品。
どこかかぐや様を彷彿とさせるサブタイですが、中身は嘘をテーマにしたいたって普通の青春小説。
嘘を見抜ける少年が嘘をつかない少女から持ち掛けられた嘘つきにまつわる親友の死の真相にせまるお話。
攻防戦ゆうからちょっとそういう天才が繰り広げるバカのような争いを期待してなくもなかったのですが、まぁそれはそれで。

海や魚、海鳥といった青がテーマの爽やかな文章を織り交ぜつつ物語が進むごとに晴れやかになっていく人間関係の描写がよいですね。
全体的に癖の強い表現が出るというわけでもなくだからといって凡庸というわけでもなく流れや文体が美しい印象を受けます。
嘘をテーマにした人間関係や背景の描写ってのもおまけにならずきれいに落とし込んでいるところはある。
人のためにつく嘘や嘘だと分かるがゆえに不信になっていくとか共感できるテーマゆえにのめり込みやすいと思われます。

死の真相に迫るといったあたりでその解明の手続きも含まれてくるわけですが。
確かに材料は全て使ってるように見えるけどほぼ事故だし…
まず真実がそこまで話に絡んでいない人物ってあたりで腑に落ちない。
割と人の死がぼんやりしてるから真相もぼんやりして見えるのまぁ良いともいえるんですが。

実はこれちょっと前に気になったタイトル「リンドウにさよならを」の作者の作品だったりします。
ぶろぐで話題に出したことないですけど…発売予定見て気にはなってたんですよその年の大賞作品だったし。
オチがぼんやり感あるのはそういう作風のようで短編が上手い作家さんのような気がしたので、読み切りでさっくり読むには良いかなと、そう思いました。

星よっつ。

今回はここまで。お相手は私は合わなかったけど好きな人は絶対いる作風ってよくあるよね…さぶでした。

ラノベ感想会~恋してるひまがあるならガチャ回せ!2~

イラストぶろぐになりつつあって存在意義が非常に怪しいこの場所ですが、一応他のこともやっている。
……といわれると別にそんなことないですね、基本的に描いてるか動画作ってるかなのでそれくらいしかないといえばない。
強引にネタを作れるのはいいのだけれど文章書かねばやっぱぶろぐとして…みたいなとこあるすぃ…

本読みました。


先日出たばかりと思ったらもう出ました恋ひま。
シリーズ化するんですねぇ、するって書いてあったようなそんなことないような。
序盤は執筆ペースが早いのか杉井先生。
そもそも結構並行して作品出してるから仕事は早い方なのかもしれない。
キリカは停止したまんまだけど。

さてこの2巻ヒロインが増えてますがあいも変わらずやってるのはスマンホホゲーです。
ラブコメでやっとることは変わらんわというのはどの作品でも言えることではありますけれども。
この作者のラブコメの書き方はなんというか特に描写がないのになし崩し的に進展しているという外堀りを埋める感じになってるので、ヒロインのかわいさに悶えるとかではなくしれっとしれっとな空気感を愉しむもののように思います。

ストーリーとしては夏合宿して後輩のつぶれかけサークルの救済ということでいたって普通。
解決の導き方は実に自然でスッと入っていく。ここらへんは安心して見られるポイントですね。
天然無課金の女王とかいう意味不明ワードも創作なら余裕で受け入れられる。

それに対する廃課金の心構えも腐ってるけど立派である。
うらやみはするけど自分のやり方でマウントを取りに行く、って商売でも個人の活動でも必要なことで外圧に潰されまいとする生き様の一つですよね。
一発引き?それがなんだ!こっちは数百の塵を固めて作った巨塔がそびえたっておるわガハハ!と。
下から見下す精神をもっと見習うべき…

新たに打算的後輩系ヒロインが来ましたが今後もまぁ変わらんでしょう。
見えないところでラブコメして、表では大概頭おかしいゲームのやり取りをする。
それがこの作品の見所なんだよなぁ。

星よっつ。

今回はここまで。お相手はそろそろデレステ月末フェスの時間ですネェ…さぶでした。


ラノベ感想会~青春失格男と、ビタースイートキャット。~


久々に本読んでます。
今回は珍しくファンタジア文庫から『青春失格男と、ビタースイートキャット。』ゆう作品を。
いわゆる新規発掘です。久々。

本作は上っ面だけで青春を演じる男と早々に世界を見限った少女が二人の楽園を作ろうとするお話。
その楽園計画とはクラスメイトに友人や親類にいたるまで煩わしい人間関係をバッサリ斬り落とし二人で歪んだ甘い関係を送ろうというもの。
つまり周りから嫌われるために動くお話です。
今まで好かれるために、あるいは状況に達観している作品は数多くあれど人間関係を清算していく作品は斬新といえるのではないでしょうか。

最終的に子どもであることから逃れられない現実や優しさにより切れない人間関係にぶつかることになるのですが、そこで二人のとった手段がなんとも…これはハッピーなのかそうでないのか続くのか続かないかすら判断に迷う代物です。
青春不感症というだけあって淡泊な描写が多いにも関わらずその間に挟まる強烈な描写が印象的。
突然衆人環視の前で足を舐め興奮しだす男はヤバさしかないんですが、それ以外の人物も普遍的描写の中にヤバさを孕んでいる。
普通の中に感じる違和感がミックスされているよう。

特筆すべきはprpr。
本作を象徴する歪んだ関係であり問題シーンである。
ことあるごとにヒロインの身体を舐める。欲望の限り舐める。
ただしそれは愛情表現ですらない。関係の上下を示すだけ。
このあたりの歪んだ描写とかラン・オーバーとかと似てるかと思いました。序盤は。
後半にいくにつれて隠しきれない甘さとか見えてきてこれも見方が変わってくるのが面白いところでしょう。

全体的に描写が唐突な点もあるのですが隠しきらず書きたいことは書ききってる感じはしました。
ストーリーの大まかな流れは分かりますし省略してる箇所はそういうものだと思えばまぁと思えるくらいには書きたいところがしっかり書いてある。
ただデコイに利用した友人をオチに都合よく刺しすぎだとは思う。
犯罪者とまで見た母親を信用させるには弱すぎるのでは。
序盤の強烈さはあったものの後半のパワーダウンは感じるのはやはり淡泊すぎるし変化も薄くなっているからではないでしょうか。
でも新しさはあるし総合的に見ると…

星よっつ。

今回はここまで。お相手は次は買わないかな…さぶでした。
プロフィール

さんびぃ

Author:さんびぃ
イラスト描いたりゲームしたり、PCから離れられない生活をしているかと思えば突然お外に出てアクティブになったりするナマモノです。
趣味はさぶかる・麻雀・読書・小旅行・料理・お絵描き。
活動拠点はニコニコです。
色で表現すると染まりやすい

にこにこ動画:にこれぼ
にこにこ静画:ユーザー
ぴくしぶ:プロフィール
ついった:@3535sunb
にこなま:さぶのゆゆゆ。
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