ラノベ感想会~レンタルJK犬見さん。~

イィヤッホオゥ賞与が入りました。
完全に忘れてたけど今年も賞与貰えちゃうんですね。
来年はどうか知らないしもらえるものはもらっておく主義ですよ。
猛暑対策に安いサブノートでも買おうかなどうしようかな。

本読みました。



久々の絵師買い枠です。
艦これ同人でとても健全なカワイイを押し出すことに定評のあるユメノオワリ氏であります。
ラノベ挿絵を他にもやっているのは知っていたのですが、当時は異世界系に手を出す気は毛頭ありませんでしたからね。
まぁそういう作品から今度はごく普通のラブコメってことで手を出しやすくなったと。

レンタルビデオショップに勤める主人公に突然後輩で新人な美少女店員が告白する。
しかし主人公は過去の戒めから映画好き意外とは付き合うことはできないという断固たる意志をもっている。
ヒロインは映画がトラウマレベルで苦手である、が主人公をモノにするためなら頑張ります!
妙な店員達と織りなすお仕事コメディ。

いうわけで本作は純粋なラブコメ。
最初に言ってしまうと設定に全体的に無理がある部分が非常に多い、ですが昨今で逆に希少性を増しているこのジャンルに挑戦していることは評価するべきことです。
絵師買いするにあたって一応作者の方も調べてみましたが、どうやら"普通に面白い作品"を書くことに定評があるようで。
ここ最近は新作を短期間で連続刊行するなど色々挑戦している模様。
本作はその挑戦の一つということらしい。

実際文章やキャラの掛け合いは普通に面白かったです。
お仕事コメディということでレンタルビデオ店題材にしてキャラを上手く使ってるし、ヒロインの可愛さも抑えてきてる。
ただ…それだけです。

物語全体に起伏がない、のは百歩譲ってそういうもんだからいいとしても最後にラブコメとしてオチをつけにいってるくだりくらいはもうちょっと起伏をつけるべきではないかと思った。
唐突に主人公の過去が挟まってその思い出の女の子がアレで好きになった理由もソレで面影を見て再び巡り合う、という展開が後半50ページほどで行われます。
ここまでひねりのないバックグラウンド出しておいて押しも引きもコレ、少々…というかかなり描写が足りてない。
起伏無いなら無いで最後も秘密で通してコメディ調で終わらせた方がまだ読後感がよかったと思う…
あるいは過去の描写を最初にもってきて、その後告白シーンで断る方がよりラストの印象は強まる気がしました。
いわゆるバカテス構成。

構成も惜しいですが前述した通り設定そのものも全体的にちょっと無理がある。
まず高校生である必要がない。
この手の作品にしては珍しく主人公達は18歳。
おそらくレンタルビデオ店員という性質上、そしてAVのくだりをやるための設定だと思うんですがこれなら大学生でもよかったのでは。
学校描写は皆無だしヒロインの設定も創作上の大学までならまだイケる。
進路がどうとかいう時期にラブコメとかお仕事とかちょっと状況的にリアリティに欠ける。
お仕事というリアルの追求のために別のリアルを殺している気がしてならない。

あとこれもさらっと書きましたがヒロインが主人公を好きになるまでの理由付けが弱い。
周りから浮いて落ち込んでいる時とはいえ興味もない話を一方的に話しかけられただけで恋に落ちるだろうか。
いや、印象には残るかもしれないけど…それこそ悪い意味で。
過去の話でヒロイン側からの介入が一切ないので、本当に一方的に話しかけられただけで恋に落ちてるようにしか見えない。
ここでちょっと引き気味にどうして~とか気のきいた会話一つ挟むだけでも違うはずなんですが。
あとから見て頭がいっぱいになっちゃったって実質一目ぼれなのではないだろうか。

気になったのはこんなところでしょうか。
最近ラブコメ作品でもあんまり見ないくらい最初からキャラが多くそれぞれの描写をきっちりやってるもんだから、コメディメインで恋愛描写薄めなのかなと思ったら最後ちょっと頑張っちゃうもんだから違和感が残りました。
キャラ自体はよく描けてるんですけどねぇ。
いや、主人公映画好きの割にたいして映画ネタぶっこんでこなかったのは微妙か、サブタイにネタ突っ込むくらいなら登場人物にネタしゃべらせた方がキャラ立って良いような気もするけど。

最後にイラストに関してですが、やはり良い。
ユメノオワリ氏のよさをあますところなく生かしている…んですけどなんかおかしくないですか。
普通作者が書く文章を絵師がより魅力的にすることはあっても、作者が絵師のイラストを魅力的に見せているっていうのはそうそうない。
なんというか絵師がこの作品にかっちりはまりすぎている。
漫画によってキャラ魅力を引き出すことに定評のあるこのユメノオワリ氏ですが、本作の挿絵はなんと4コマ漫画、扉もカラー漫画と最大限に力を発揮する状況が作られている。
一枚絵ももちろん強い、のですが漫画であればより強いことを知っていなければ普通はやりません。

ラノベのイラストに関しては基本的にイラストレーター側が要望を出すことはあまりない。
編集さんが文章見ながら決めていく感じ…それでも不思議とイラストレーターが描きたいと思った場所が一致していくようですが。
しかし漫画、しかもモノクロまで全部となると話は違う、誰かがやると言い出さなければならない。
あとがきによれば作者、あるいは編集が要望を出しているあたりこれは狙って作られた作品のような気がする。
完全に邪推なんですけどね。実際これは良いやり方だったし。

総合的に買って損はしないし読んでて面白い。
けど探せばいくらでも粗が出るタイプ。
こういうのは探しちゃいけないんだと思うんですよ。
でも大概の作品はその粗を隠すような大きな粗なり魅力なりで工夫してるもんなんです。
かなり堅実な作りになってるだけにこの作品はそれが目立った。
もうちょっと書き方が姑息だったらなぁと惜しい作品。

星みっつ。

今回はここまで。お相手はこれは私の創作にも共通する問題、さぶでした。
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さんびぃ

Author:さんびぃ
イラスト描いたりゲームしたり、PCから離れられない生活をしているかと思えば突然お外に出てアクティブになったりするナマモノです。
趣味はさぶかる・麻雀・読書・小旅行・料理・お絵描き。
活動拠点はニコニコです。
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